車のナンバーの違いで店の利用日を分散させませんか――。夏の行楽シーズンを前に、長野県軽井沢町がこんな「軽井沢の新しいマナー」を町民や別荘滞在者に提案している。店内での密集を避けるだけでなく車の利用も減らすことで、新型コロナウイルスの感染拡大防止と二酸化炭素(CO2)の排出量削減につなげる狙いだ。
新マナーを求める期間は7月1日~9月30日。自家用車のナンバー末尾の数字が奇数なら奇数日、偶数なら偶数日に店を利用するよう努めてもらう。対象は大型スーパーやホームセンターなどで、賛同する店の入り口に案内を掲示する。
背景には、7~9月の3カ月間だけで年間観光客の55%に当たる約464万人(昨年実績)が同町に集中する実情がある。町内各所で渋滞が発生し、スーパーなども混雑。新型コロナの第2波も懸念されるなか、町はドイツなどの取り組みを参考に新マナーを採り入れることにした。
「マナーは強制ではなく、一人一人の心がけが大切。可能な範囲で協力を」と町環境課の担当者。別荘滞在者には、テレワークなどで県外との往来を減らし、滞在中はパーティーや集会などを極力控えることも呼びかける。(土屋弘)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル